審査結果発表

実現した夢部門 受賞プラン詳細

優秀賞
審査結果
優秀賞
プラン名
ケルナー遊具と絵本のある広場づくり
実施日
2016年3月26日〜
団体名
NPO法人「時をつむぐ会」
実施者名
続木 美和子
主催
NPO法人「時をつむぐ会」
開催場所
観音山公園(群馬県高崎市)
参加者数
151,122人
スタッフ数
30人
写真

ケルナー広場竣工時に
ケルナーさんとの記念撮影

おさんぽぴよぴよで植物を探す子供たち

ケルナー広場で遊ぶ子供たち
実施概要
観音山公園のケルナー広場にある遊具(ケルナー遊具)は、私達市民が高崎市に要望を出して設置してもらいました。ケルナー広場には、私達NPO法人「時をつむぐ会」のスタッフが常駐し、子供たちが楽しくケルナー遊具を使うことが出来るように必要に応じて声掛けを行ったり、遊具の安全管理、広場の維持管理等を実施しています。
ケルナー遊具は、普通の遊具とは異なり、滑り台の滑り出し部分が登りの角度になっていたり、ジャングルジムの階段が斜めになっていたりと、一見危険に見えますが、それが子供たちの遊ぶ意欲を掻き立て、多くの子供たちに楽しまれています。「こんな遊具を待っていたんだ!」といいながら遊ぶ小学生の男の子、グループで遊びにくる大学生、更に障害を持つ子供たちも遊びに来てくれ、平日は約100人、土日はそれぞれ500〜1000人の来場者があります。
また、屋外での子育て支援活動として、乳幼児の親子を対象とした絵本の読み聞かせ、公園での自然とのふれ合い活動を毎週2回(月・木)実施しています。
アピールポイント・参加動機等
NPO法人時をつむぐ会が高崎市に働きかけ、ケルナー広場の開園に至った経緯は、下記の通りで、私たちは、13年越しで夢を実現させました!
【NPO法人時をつむぐ会の活動】
本屋「本の家」に集まる絵本愛好家約30人で1994年に結成したNPO法人時をつむぐ会は、絵本の勉強会をするとともに、1995年から毎年1回、絵本の原画展を実施しています。また、小さな子供たちにも、よい絵本に出合ってほしい、親子で読み聞かせを楽しんでほしいと思い、NPO法人時をつむぐ会の中に子育て支援活動「ぴよぴよの会」を1995年につくり、高崎市内の公民館等で読み聞かせを行う活動しています。それらの活動の中で、私達は、絵本だけでなく、親子がくつろぐ広場や公園が有ったらよいのではないかと、考え始めました。

【「カッパピア高崎どろんこの森」構想とケルナー遊具との出会い】
そんな折、高崎市内の遊園地が閉鎖され、私たちはその跡地を活用した、親子が楽しむことのできる「カッパピア高崎どろんこの森」の構想を練り始めました(2003年)。
一方、ドイツの遊具・玩具メーカーの社長兼デザイナーのハンス・ゲオルク・ケルナー氏の講演会で「子供が遊びを通じて自分の限界を体感できるよう、ある程度リスクを提供し、危機回避能力や身体能力を高めることが大切である」という考えからデザインされている遊具(ケルナー遊具)に出会い、会が構想を練っている「カッパピア高崎どろんこの森」にこそ、ケルナー遊具はふさわしいと考え、ケルナー氏に直談判し、遊具設置の協力を得ました。

【高崎市への交渉と広場のオープン】
2007年に遊園地跡地を高崎市が買収したため、私たちは『世界で最大、最高の「カッパピアどろんこの森」〜こどもフィールドミュージアム〜設立に向けて』と題する企画書を作成し、高崎市に提出しました。その後も高崎市に対して、折にふれ、ケルナー遊具の良さや、広場の管理運営の必要性を伝え続けました。この結果、2011年、ようやく、高崎市は私たちの要望の一部を受け入れ、遊園地跡地に作った公園の一部にケルナー遊具を設置することを決めました。2016年3月26日に観音山公園内に「ケルナー広場」がオープンし、「カッパピア高崎どろんこの森」構想から13年、私たちの夢の一部がかないました。

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