審査結果発表

実現した夢部門 受賞プラン詳細

入選
審査結果
入選
プラン名
パーラー公民館
実施日
2018年 8月 8日〜2018年12月25日の5ヶ月間
団体名
NPO法人地域サポートわかさ
主催
NPO法人地域サポートわかさ
開催場所
曙公園(沖縄県那覇市)
参加者数
950人
スタッフ数
2人
写真

移動図書館

勝った!(チーム対抗ごみ集めゲーム)

パーラー公民館の外観
実施概要
 那覇市は、公立小学校36校、公立中学校17校に対して、公立公民館は7館のみとなっており、生活圏内に公民館がない地域もあります。徒歩圏内に公民館や文化施設、社会福祉施設がない曙地域から、公民館を切望する声を受けて、お隣の地域にある若狭公民館の指定管理者NPO法人地域サポートわかさは、曙公園を拠点に「パーラー公民館」を私設公民館として企画開発しました。パーラー公民館は期間限定で、週に2回、曙公園に移動式屋台型公民館を開設し、NPO法人地域サポートわかさが企画するワークショップを中心に開催しました。
  ワークショップの主な内容は次のとおりです。

  • 子どもたちと地域の高齢者が一緒にまち歩きをし、地域の来歴を語りながら現在のまちを眺めた後、曙のまちの未来地図を大きな布地にみんなで描く「あちゃ〜ぬ地図ゆ」
  • 家庭にある古い写真を持ち寄って昔話に花を咲かせる「アルバム持ち寄りお茶会」
  • 三線(沖縄の三味線)を演奏にのせて地域の歌をつくる「あけぼののうたをつくろう」
  • 参加者どうしが協力、役割分担して、企画・計画・撮影を3時間で映画をつくる「ご近所映画クラブ」
  • 若狭図書館から出張する「移動図書館」

  絵、写真、音楽、映画などのワークショップを通して、地域を知り、多様な背景を持つ人と出会い、新たな視点を得ることを目的に開催しました。また、ワークショップ以外には、パラソルの下でおしゃべりをし、くつろぐことで、特技を持った人の情報が集まるなどの情報の交換や、普段関わることが無い人同士の交流が生まれました。
アピールポイント・参加動機等
【素敵ポイント】
  • ハード整備のイメージが強い公民館を施設″ではなく機能″として捉え、地域が望む声を実現した。
  • 公園で実施することで、公園活用の様々な可能性が広がった。
  • 曙公園はこれまで中学生しか集まらず、ポイ捨てゴミが多く、自治会の管理・清掃に大きな負担が生じていたが、パーラー公民館開設後、小学生や高齢者も集える公園に変化し、定期的に活用することでゴミも減った。
  • パーラー公民館のシンボル「黒板テーブルとパラソル」は、地域住民がウキウキ・ワクワクする風景として公園に溶け込み、地域の創造拠点になった。
  • 住民が講師となって実施する歴史講座の開催や屋外映画上映会など、地域住民が自主企画を提案・実行する取組みが生まれた。
【文化振興課が推薦するポイント】
  近年、文化芸術は振興にとどまらず、福祉・教育、まちづくりや国際交流など多くの分野と連携する施策が求められています。特にまちづくりでは、アートの力で自主性や主体性を育み、多様な人々と繋がることで、多様性を認めあう寛容性の高い地域社会の構築が求められています。それをいち早く(文化芸術基本法よりもずっと早く)実践しているのが、NPO法人地域サポートわかさです。「パーラー公民館」では、アート系NPOと連携することで、アーティストの豊かな発想や視点、創造力を住民が間近に触れることで、自ら創造する楽しさを誘発し、取組むことで得た達成感を経験することで、地域がゆるやかに繋がってゆく様子はパーラー公民館をとおして、私たち市職員も大きな刺激となりました。

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