審査結果発表

実現した夢部門 受賞プラン詳細

入選
審査結果
入選
プラン名
宮城ー愛知 あいりちゃんの花で繋がる命の物語
実施日
2018年5月11日・2018年5月12日の2日間
団体名
アイリンブループロジェクト実行委員会
主催
アイリンブループロジェクト実行委員会
開催場所
石巻南浜津波復興祈念公園(公園予定地) ( 宮城県石巻市 )
参加者数
100人
スタッフ数
22人
写真

石巻南浜津波祈念公園での植栽会

弥富市での植栽会

メッセージ 立て看板
実施概要
 2011年3.11東日本大震災により壊滅状態となった石巻市南浜地区。この場所は国営公園として管理され現在、2020年度完成に向けて現在整備造成中である。一部が市民活動エリアとして開放されていてその一角に「奇跡の花あいりちゃん」が昨年から植栽されている。この公園近くで僅か6歳で命を落とした場所に咲いたフランスギクがたった1輪から復活、現在ではほぼ全国に「忘れない防災の花」として広がっている。生きた震災遺構と言われるこの花を、今後の南海トラフ大震災はじめ災害を想定し防災意識の向上に役立ててようと育てている自治体が、愛知県弥冨市である。服部市長と、海南病院病院長が遥々石巻市までお越しになり、愛知県で育まれたあいりちゃんの花を、逆に花が咲いていた場所に里帰りさせた。互いに震災の経験を教訓とし、一人でも多くの命を繋ぎたいという想いが、未来に向けて一つになった。この花壇は犠牲となった愛梨ちゃんが好きだったハート型になっており、2017年から公園が完成する2020年度に4つ集まると希望の4つ葉のクローバーとなる。この花壇には今後、今回の愛知県のように全国から里帰りをして花で繋がる防災リレーとなり、この国営祈念公園で永遠に命の尊さと、地域の優しさが繋がり「あの悲劇を二度と繰り返さない」取り組みとなる。

 震災の記憶の伝承と、人々の想いを見事に繋ぐ素材としてこの花は、新たな防災の形と して現在、全国から注目を集めている。
アピールポイント・参加動機等
 僅か6歳で東日本大震災の犠牲となった愛梨ちゃんのご遺体発見現場の傍らに咲いた花。現地はその後すぐにかさ上げ工事で花はすべて消えてしまう。その直前2015年5月27日たまたま一輪だけ持ち帰った花が奇跡的に芽吹き、新たな命が復活、物語を繋いだ。この南浜地区だけで400名の命が奪われた悲劇の地。その瓦礫の山に咲いた花は声なき人々のメッセージであり、その声を私たちは確かに聞いた。「もう二度と繰り返さないで」と。その実話の物語はいま、全国に広がりつつある。防災講演会で人々の心に咲く花は、何気ない日常こそがかけがえのない日々であり、感謝すべきことであることを伝えさせて頂いている。そして花を受け取った人々に優しさと希望、夢のバトンが渡され、「一番の防災は忘れないこと」という教訓を花便りが繋ぎ続け、いまもどこかで咲いている。

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