実現した夢部門 受賞プラン詳細
優秀賞 |
---|
審査結果 |
優秀賞 | |
プラン名 |
熊野公園 水鉄砲大合戦 わんぱくサマーバトル! | |
実施日 |
平成28年8月21日 | |
団体名 |
熊野公園ボランティアの会 | |
実施者名 |
平沼 美春 | |
主催 |
熊野公園ボランティアの会 | |
開催場所 |
熊野公園(東京都東村山市) | |
参加者数 |
117人 | |
スタッフ数 |
46人 | |
写真 |
受付の様子 |
実施状況 |
実施状況 |
||
実施概要 |
熊野公園の特徴や立地を活かし、子どもも大人も夢中に遊べるイベントとして考えました。 ・事前に水鉄砲のフィールドとなる広場の整備(主に草刈り)とリハーサルを開催しました。 ・小学生以上を対象とし近隣小学校4校にチラシを全戸配布、近隣自治会看板などに回覧掲示しました。 ・公園の新田義貞ゆかりの地という歴史にちなみ4つの軍をつくり、学校や学年、親と子も別れ、混ざり合ったチームをつくります。 ・各チームにはスタッフと一般ボランティアが競技に参加しながら子どもたちをサポートする役割として配置し、小学低学年の子どもでも保護者からはなれ1人でも参加できるようにしています(子どもの自立心を大切にするも兼ねて)。 ・開会式で「正々堂々と戦えるか」「小さい子を守れるか」MCの呼びかけに全員で「オ〜!」! ・スタッフ手作りの兜をかぶった大将を中心に作戦を立て、敵の本丸(城)か大将を倒したら勝利としています。 ・参加者はポイ(金魚すくいの)を身につけ、相手にポイが開けられたら「命」がなくなり、フィールドから出て応援となります。 ・各チーム対戦し優勝チームを決めます。最後は自由なうちっぱなしで、水風船も投入され全員水浸し! ・大人のMCと効果的なBGM、それぞれの軍の旗を持ちフィールドに入場、大将の兜など会場が非日常空間となるよう凝った雰囲気づくりをしています。 ・受付、ポイ貼り、ポイ配りなどの裏方は、普段整備を中心に活動している地域のご高齢の方々や年齢の高いボランティアの方々にやっていただき、多世代でつくりあげています。 ・毎回終了後は全員で水風船のごみを中心に公園のゴミ拾いをし、自分で出したごみは自分で片づける、公園をきれいに利用するなどを意識してもらっています。 |
|
アピールポイント・参加動機等 |
「熊野公園」は市の管理が行き届かず、薄暗く危険な公園と言われる公園でした。2011年8月、市と市内NPOが協働で「熊野公園再生プロジェクト」を開催、その後参加した近隣住民有志で10月に、公園整備や公園の特徴を生かしたイベントの開催などを主な活動とする「熊野公園ボランティアの会(以降ボラの会)」を立ち上げ再生を引き継ぎました。東村山市とは協定書を交わし役割分担し、独自性のある活動が認められています。 ボラの会には設立当初から「公園は地域の財産」という考えがあり、会のメンバーだけで活動を成立させるのではなく、地域住民や公園利用者みんなで公園を改善し維持していくことが必要で、みんなで協力し合う光景が私たちの夢でした。そのためにはボラの会の存在を知ってもらうこと、多くの方が参加しやすいような整備活動の企画をたてることが必要でした。そこで考え出したのが「水鉄砲大合戦」でした。 今では、今年で5回目となった「水鉄砲大合戦」、12月で6回目になる「落ち葉掃き&やきいも」と並び会の2大イベントとして大変人気を集めています。 「水鉄砲大合戦」は小学生がメインの夏の終わりのイベントとして、子どもたちからも保護者からも大好評です。熊野公園は自然が多く、地形も複雑なので水鉄砲のフィールドとしておもしろく、その中で子どもと大人が本気で遊び合います。子どもたちははじめ遠慮がちですが、大人も本気で遊んでいることがわかると、わんぱく魂がわいて容赦ない攻撃をしてきます。また大人やスタッフ・ボランティアたちも童心に帰り、子どもたちが安全に競技できるようサポートしながらも楽しんでいます。 回を重ねるごとにこの地域の一大イベントと認識されるようになり、毎年参加する子ども、準備や競技に参加する保護者も増えてきました。またそのことで公園の整備活動などへの理解も高まり、今年度開催した「草刈り&ピザづくり」「草刈&うどんづくり」にも多くの方が参加し、みんなで汗をかきながら公園の草を手刈りしきれいにしました。草刈りでは特に子どもたちには、公園に住む生き物の存在を意識してもらいたいと「草刈ビンゴゲーム」(草むらに住む昆虫や鳥や草花などを見つける遊び)を行うなどし、自然豊かな公園の魅力をアピールしてとても喜んでもらいました。 「水鉄砲大合戦」は、公園で楽しく遊ぶことで「熊野公園」の良さに気づき愛着をもち、たくさん遊びに来てもらいたい、そのことで大人になっても思い出の場所として大切にしていってもらいたい、保護者や地域の方々に、自分たちが利用する公園を自分たちの手で改善、維持管理することの必要性を感じ、会の活動を理解し整備活動にも参加していただきたい、ゲームなどで室内遊びが多く外遊びの機会が少なくなった子どもたちに、外で体を動かすことの楽しさを感じ、複雑な地形で走り体を鍛えてもらいたい、また屋外や公園等で遊ぶことが苦手な子どもたちに公園での遊び方のひとつとして提案したいなど多くの目的をもっています。しかしそれらを押し付けるのでなく、楽しいイベントの中で自然に感じてもらえるようにしていきたいと思っています。 ボラの会はこれからもこの「水鉄砲大合戦」というイベントを大切にし、「公園は地域の財産」と同時に「子どもたちは地域の財産」「協力し合う市民力は地域の財産」として、公園を守り地域に貢献できる活動を続け、私たちが描く「夢」の光景をさらにたくさんのシーンで見られるようにしていきたいと思います。 |