実現した夢部門 受賞プラン詳細
入選 |
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審査結果 |
入選 | |
プラン名 |
あそびのいずみ | |
実施日 |
2016年4月30日〜2016年5月8日の9日間 | |
団体名 |
あそびのいずみ | |
実施者名 |
美月 泉 | |
主催 |
美月 泉 | |
開催場所 |
熊本市水前寺江津湖公園(熊本県熊本市) | |
参加者数 |
530人 | |
スタッフ数 |
9人 | |
写真 |
実施状況 |
実施状況 |
実施状況 |
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実施概要 |
ゴールデンウィークに熊本市の水前寺江津湖公園の広木地区で野外人形劇と遊び場の無料イベントを連日開催しました。 毎日の野外人形劇に加え、日替わりのパフォーマーによるダンスや遊び、出店などを実施。 期間中は小さなお子さまからおじいちゃんおばあちゃんまで、たくさんの方が遊びに来てくれました。 毎日終了後には、みんなでおやつを食べる時間を設け、お土産に金平糖を配りました。 |
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アピールポイント・参加動機等 |
今年のゴールデンウィークはどこにも行けそうにない、家の中は子供たちが怖がる、余震が続いているから片付けも手につかない… 4月の地震直後の熊本にはそんな声が溢れていました。 テレビやネットでは情報が錯綜し、何よりも大人たちが突然の大きな地震とそれに続く数え切れない余震に動揺していました。 けれど、避難や車中泊をする中で気が付いたのは、新緑の眩しい季節だということでした。気候は暖かで、外で遊ぶにはもってこいの時期でした。 この時期を家や車中や避難所で不安に飲み込まれて耐えながら過ごすのはもったいない。緊張した心がふっと緩まるような、一瞬でも、地震のことを忘れて思いっきり笑って楽しめる安全な場所と時間を作れないだろうか。 そんな思いから急遽開催したのが「あそびのいずみ」、野外での人形劇と遊び場でした。そして、毎日あそこに行けば同じ人形劇の人がいる、という安心材料をこの時期に作ろうと考えました。 この催しを開催した水前寺江津湖公園でも、液状化して地面が割れるなどの目に見える被害が出ており、遊歩道などは通行止めの状態でした。けれど、広木地区の広い公園内は、安全確認ができたから安心して遊んで大丈夫だと公園の管理人さんが催しの許可を下さいました。 準備期間はほとんどなく、一日でも早くと手持ちの札で始めた催しでした。それでも、一日一日と協力者が増え、それぞれが新しいアイデアを毎日持ち寄り、一人で始めた人形劇が連休の終わりにはまるでお祭りのような、賑やかな遊び場へと発展していました。 農家の出荷ラインが滞る中で出荷できないスイカを子供たちのおやつにと提供してくださった方、遠くからボランティアで足を伸ばして食べ物や避難所に役立つものを運んで来てくださった方もいました。 毎日のように遊びに来てくれた子もいて、連休後半になると準備や呼び込みのお手伝いをしてくれる子まで出てきました。 その結果、大きな余震も広い公園でみんなと一緒にいればそれほど怖くないこと。このような緊急のときには子どもたちの笑顔が大人の安心につながるということ。そんなことを身を以て知ることができました。 そして、結果的にではありますが、個人的な夢がひとつ実を結びました。 今は別の道を歩むかつての同級生と「いつかパフォーマンスを一緒にやろう」と話しはじめて早10年ほど。その同級生たちが、熊本の為に何かをしたいと「あそびのいずみ」に次々と集まり、それぞれの得意分野で集まった子どもたちを “遊び” へと誘いました。それは、ダンス、アート、バーレスク、おやつ、お抹茶の点て出し…とバラバラの分野でしたが、人形劇とそれらが公園というオープンスペースでひとつにまとまった瞬間でした。そして、集まってくれた子どもたちの笑顔と豊かな反応を受けて、一つ形になったこの夢を継続させようという新しい夢もできました。 一年後の2017年春には、再び江津湖公園で野外人形劇と遊びのイベントを行う予定でいます。 この「あそびのいずみ」を主催した美月泉は、現在スロベニアという国で人形劇の制作をしている為、次回の帰国までは熊本の皆さんの元気な姿に会うことができません。 けれど、2017年の春に、一回りもふた回りも大きく逞しくなった笑顔に同じ江津湖公園で再会できることが、今から楽しみでなりません。 |