審査結果発表

実現した夢部門 受賞プラン詳細

入選
審査結果
入選
プラン名
子どもも年老いた方も誰でも楽しむことができるせせらぎ湿地・トンボ池
実施日
平成24年1月1日〜平成28年9月1日のうちの60日間
団体名
愛知守山自然の会
主催
愛知守山自然の会
開催場所
小幡緑地本園(愛知県名古屋市守山区)
参加者数
20,000人
スタッフ数
40人
写真

Eエリア トンボ池

Aエリア ハルリンドウ

Fエリア シラタマホシクサ
実施概要
 せせらぎ湿地(40m×50m)は、もともとは、シラタマホシクサ、サギソウが咲き、ハッチョウトンボがいる湿地でした。しかし、永年放置されていたのでササや雑草が生い茂る樹林地になってしまいました。元の湿地に戻そうと2002年度尾張建設事務所都市出張所・小幡緑地管理事務所・市民と協働で、松などを取り除きました。その後2004年から当会が引き継ぎ、ネザサ、外来種などの除草、トンボ池などをつくってきました。2010年名古屋市都市センターのまちづくり活動助成金で踏圧を防ぐために手づくりで木道(50m)をつくりました。
 2011年から賢明な利用の促進をはかるために、近隣住民の憩いの場・教育の場としていつでも自由にせせらぎ湿地とトンボ池が観察できるように観察路をオープンしました。小幡緑地管理事務所と協定したせせらぎ湿地を6エリアに区分し、湿地生態系保護を計画的にすすめています。
 2013年度は、愛・地球博開催地域社会貢献活動基金を頂き、トンボ池のまわりの木道(32m)をつくりました。
 2014年度は、同じように、活動基金を頂き、ハルリンドウ・トウカイモウセンゴケ・ザイフリボク・シデコブシが身近に回って観える木道(27m)をつくりました。
 2015年度も同じように、シラタマホシクサ・ヒトツバタゴが身近に観える木道(20m)をつくりました。
 せせらぎ湿地の自然観察は、2012年1月から、毎月第2土曜日に45〜50名が訪れています。少なく見積もっても2,480名の方が訪れています。小幡緑地管理事務所主催の秋まつり・おばた自然ウォークでは、2012年度からでも、年1回ですが、述べ1,200名を超える方をせせらぎ湿地へ案内をしています。毎日、せせらぎ湿地を訪れる方は少なく見積もっても1日10名はいます。年間で3,650名、この4年8カ月で17,000名の方がせせらぎ湿地を訪れたことになります。せせらぎ湿地は、東部丘陵地域(標高60〜80m)に位置し、小さな湧水湿地です。身近に観察できるように東海丘陵要素植物・希少種を観察路脇に植栽しました。
 当会は、次世代により豊かな自然環境を残すために、月2回、せせらぎ湿地の保全をしています。保全作業と並行して観察路づくりをしました。これからも地域に愛されるせせらぎ湿地・トンボ池を守っていきます。
アピールポイント・参加動機等
 湿地生態系を保全し、生物多様性「命のにぎわい」を確保するためには、湿地の遷移の進行を止めるあるいは戻すという人間の関与が必要です。湿地はほかっておくと、乾燥がすすみ、森になってしまいます。
 名古屋市内では、住宅地の開発、土地区画整理事業で、ため池や湿地が次々に消滅し、現存する湿地はごくわずかになってしまいました。
 2014年度には、トンボ池にある二つの島の一つを除去しました。開放水面が拡がり、トンボが多く飛来するようになりました。
 2015年度には、除去した土を使ってトンボ池の側溝づくり・護岸を整備しました。トンボ池内では、水鉢を利用してトンボの産卵・羽化場所となる水生植物(ヨシ)を植栽しました。また、自然観察会のテーマに沿ったミニ観察園として、公園内で観察できるもの以外の秋の七草・春の七草を植栽しました。地元の種から育てたものを使っています。Aエリアでは、ハルリンドウの群落が拡がりました。Fエリアでは、シラタマホシクサが領域を拡げました。

1.小幡緑地の公園の中にこんな湿地があったの!
2.ビックリ!秋の七草が咲いている!
3.子どもも、年老いた方も誰でも楽しめる「トンボ池・せせらぎ湿地」
4.身近な公園の一角にある木道の上から季節を楽しむことができる!
5.安全な木道から季節の変化を楽しもう!

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