審査結果発表

実現した夢部門 受賞プラン詳細

入選
審査結果
入選
プラン名
尾久の原愛好会による自然観察、自然保護活動
実施日
2013年4月1日〜2017年9月24日のうちの49日間
団体名
尾久の原愛好会
主催
尾久の原愛好会
開催場所
尾久の原公園(東京都荒川区)
参加者数
約500人
スタッフ数
18人
写真

毎月1回の定例の観察会

希少植物へのマーキング

希少植物の保護活動
実施概要
工場跡地として残された時に、自然に発生した池を上手く活かして造成された公園(都立尾久の原公園)には、トンボをはじめとする様々な生き物が生息し、タコノアシ、ミゾコウジュ、アゼナルコ、ミソハギ、ハンゲショウ等の水生植物も生息しています。
私達は、公園で見られる植物や昆虫を観察する観察会を月に1回(第4日曜日)、会員だけでなく、近隣の方々も対象にした観察会を実施しています。会員の植物に詳しい人が、季節によって姿を変える植物の解説、その植物の名前の由来などを紹介し、尾久の原公園の自然を楽しんでいただいています。
2015年からは、観察会だけでなく、希少な植物が公園の管理作業の中で刈られてしまわないよう、マーキング、希少植物まわりの雑草の刈取り等、保護活動を実施しています。また、どんなところにタコノアシなどが生えるのかを観察し、公園の指定管理者へ、タコノアシ等希少植物にとって望ましい環境について伝え、可能な範囲内で、池に水を追加するなどの維持管理をしてもらっています。今年(2017年)は保護の甲斐あってか、準絶滅危惧(NT)であるタコノアシが群生するエリアが見られました。
アピールポイント・参加動機等
工場が移転した跡地に自然にできた池が、市民の声によって守られ、それを活かして作られたのが尾久の原公園です。1993年に公園としてオープンしてからも、その池には、様々なトンボ等が生息し、アメリカザリガニを釣る子供たちの姿が見られました。私たちは、2000年から会を結成し、この公園の自然を観察しています。
17年間活動していると、私達市民でも、様々な植物を見分けることが出来るようになりました。様々な植物の中には、タコノアシ、ミゾコウジュなど、準絶滅危惧(NT)に指定されている植物もあります。そこで、私たちは、自然観察だけでなく、これらの希少な植物にマーキングをしたり、植物の季節ごとの観察を行い、指定管理者へ、希少な植物が生育していくことが出来る管理作業を実施してもらえるよう働きかけています。最近は、ヨシ等の植物が以前に比べて細く、貧弱になってきているため、公園内で堆肥の運用ができないか、検討しているところです。
17年間この公園で活動してきた私達だからこそ、この公園の自然の変化がわかります。多様性を楽しむことのできる公園づくりをしていくために、一歩踏み出した私たちは、まずは、希少植物の保護から活動を開始し、少しずつですが、成果が見られてきました。この次には、健全な植物の育成をめざし、今後、堆肥の運用を目指していくところです。

一覧画面へ戻る