審査結果発表

やりたい夢部門 受賞プラン詳細のご紹介

最優秀賞
審査結果
最優秀賞
プラン名
みんなでDIY!手作りのチカラで、公園再生プロジェクト
希望場所
どの公園でもよい(全国のちょっと寂れた公園)
応募者名
田村 純子
内容
ペンキが剥がれたブランコ、錆びた滑り台、ささくれたベンチ…。様々な理由で管理が行き届かずにいた近所のあの公園を、DIYで蘇らせよう!
得意な人も、挑戦したい人も。地域住民の技術とアイデアを出し合えば、カラフルな遊具やちょっとお洒落なあずま屋なども実現できそう。夢が広がるDIYで、寂れた公園が元気を取り戻すはずです。
アピール
ポイント
若者や女性も、気軽にDIYを楽しむ時代になりました。ペンキ塗装や釘打ち、のこぎり作業など、日曜大工は今や、休日のお父さんだけのものではありません!
子育て家族や子どもたち、ペット連れなど、「近所の公園が再整備されればもっと使いたいなぁ」と思っている人が必ずいます。そこで、DIYをやりたい人同士がその力を発揮することによって、老朽化した公園を明るく蘇らせるのです。DIY作業は、地域の老若男女が教えあい・学びあいながら、交流を深める絶好の機会にもなると思います。
そして、自分たちが関わって再生した公園は、より一層地域に愛され、安心して集える場所になることでしょう。

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優秀賞
審査結果
優秀賞
プラン名
公園で「葉書き」
希望場所
タラヨウのある公園
応募者名
ぴりくろっと
内容
タラヨウは、本州の静岡以西、四国、九州に生える常緑高木。
タラヨウの葉には、小枝や爪でも文字や絵が書ける。
「葉書き」という言葉の語源となった葉である。
葉に書いてしばらくすると文字などが茶色く浮かび上がってくる。
タラヨウの自生する公園で、100枚の葉を特別に採取する。
来園者50名に各2枚の葉を進呈し、「愛」などのテーマで各自メッセージや絵を書いてもらう。
浮かび上がった文字や絵を撮影して、園内のまとめて掲示する。
葉書きは各自が持ち帰って思い出とする。
郵送を希望する人には、スタッフがサポートする。
アピール
ポイント
「葉書き」への理解が深まる。
高木のため入手が難しい葉で、特別に遊べる。
自宅などで葉書きやその画像を見る度に公園を思い出す。
審査結果
優秀賞
プラン名
東北の古民家に泊まろう。(先人の工夫や知恵を感じとろう)
希望場所
国営みちのく杜の湖畔公園(宮城県柴田郡川崎町)
応募者名
国営みちのく杜の湖畔公園ボランティアふるさと村案内人 代表 半沢 正博
内容
ふるさと村の案内をしていると「こんな家に泊まってみたいな。」「昔の人たちは、不便で大変だっただろうな」「生きていくための、工夫や知恵をあらためて感じとることができるな。」などの声を聞くことが多い。また、高齢者の方々からは「昔の思い出がよみがえって、なつかしく感じるな。」「囲炉裏で、いろいろなものを焼いて食べたな。」「小さいときの手伝いは、お風呂たきや雨戸締めだったな。」などの感想を聞くことがある。
そこで、ふるさと村の古民家への宿泊をとおして、一昔前の日本(東北地方)の生活体験ができたら素晴らしいのではないかと考えた。
具体的には{衣・食・住}のうちの{食}と{住}に焦点をあてて実施する。

@「食」について
・囲炉裏(かまど)を使っての食事作りをする。準備から後片づけまで、自分たちで行う。(薪集め、点火)
・調理器具、食器もできるだけ昔のものを使用する。
・食材は湖畔公園で栽培収穫した旬の農作物をできるだけ多く利用する。
・メニューは東北地方ならではのものとする。EX、(芋煮、はっと汁、せんべい汁等)

A「住」について
・「電気のない生活」体験をする。(テレビ、ゲーム、電気掃除機、電気洗濯機、電気調理器具はだめ)
・古民家(茅葺き屋根)の「玄関」「土間」「いろり」「板敷きの部屋」「たたみ敷きの部屋」「板壁」「土壁」など、特徴的な工夫や知恵について考える。
・「雨戸の開閉」体験をする。
・洗濯板を使った洗濯体験をする。
・米ぬか袋を使って床磨きをする。
・可能であればドラム缶風呂でお湯を沸かし、入ってみる。
・蚊帳を張った部屋に宿泊する。
アピール
ポイント
現在はお金さえ出せば、何の苦労もなく便利で安心な生活を送ることができるようになっている。私たちは、一昔前の生活は「不便だ」「きつい」「きたない」「くさくて大変だ」「夏は暑く、冬は寒くて大変だ」「効率が悪く面倒だ」と感じているのではないだろうか。しかし、電気、ガス、水道などがなかった時代を生きてきた先人は、「知恵を絞り工夫を行ってきた。」例えば、かまどに火を点けるときは、まず杉の葉に火を点け、薪は空気の通りがよいように互い違いに積んでいく。など体験を通して身につけてきている。点火の仕組み・原理など基本的なとを理解していれば、工夫改善もしやすい。
古民家宿泊をとおして、先人の工夫・知恵を感じとったり、忘れがちな日本(人)のよさを改めて気付いてもらえればと思う。公園の安全管理上、できること、できないことがあると思うので、留意して計画を立てていく。また、児童の参加につては、原則として保護者同伴とする。

発展として、東日本大震災時に役だったこと。(EX 電気・ガスが使えなかったとき役だったこと。)そして、今後非常災害時に活用できる生活の知恵を参加者全員で考えあい、実施まで行えるようなイベントを 企画できればと思っている。

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入選
審査結果
入選
プラン名
青空ブックフェスティバル
希望場所
どの公園でも良い
応募者名
仁井田 京子
内容
公園に移動図書館、古本屋さん、本屋さん、いらない本を無料で譲りたい人達などに集まってもらって 本好きな方々が一日思う存分本に親しんでもらうフェスティバル。
公園を森のピクニックのように可愛らしいカラフルなガーランドなどで飾りつけ子供達にも楽しんでもらうような会場を作る。
図書コーナー、古本ブース、本の販売ブース、無料で本を譲るコーナーなど作り会場の中央には、自由に本を読めるスペースを作り、ゆっくり本を読めるようにする。
コーヒーやお茶や、サンドイッチやお菓子など、軽食が買えるブースも用意。出張カフェなど。
また、子供の絵本の読み聞かせのコーナーや紙芝居のコーナーなども作って子供達に本を好きになってもらえるような雰囲気も作る。
子供からお年寄りまで、青空の下のんびりと本と触れあってほしいと思います。
アピール
ポイント
本は、家の中で読むというイメージが強いのと、最近 読書離れが進んでいると聞くので、青空の下 公園で お祭りやピクニックのような楽しい雰囲気で 皆がのんびりと 趣味の本や小説や絵本や写真集や画集など 美味しいお茶と美味しいおやつで 紙芝居や読み聞かせなど 子供達も楽しめるような雰囲気で 自然の中で 本と親しむのも 平和的でとても良いのではないかと思いました。
審査結果
入選
プラン名
公園で楽しめる場所だけではなく、勉強にも!
希望場所
どの公園でも良い
応募者名
CANCERIANA PRATIWI
内容
わたしから見ると、日本に住んでいる外国人がどんどん増えてきた。日本人と近く住んでいる外国人もたくさんいると思う。なのに、忙しいといい、日本語を話せないからといい、外国人は近所の日本人と交じることはあまり見かけない。近所といえば、最低一つ公園がある。近所の公園を利用して外国人と文化交換を展開すると、お父さんお母さんに始まり、子供たちも文化のことを勉強になるではないか。
わたしの知っている限り、野菜嫌いの子供が多い。なので、お母さんたちは毎日頑張って野菜を子供に食べさせるように料理の作り方を考える。今の時代なら野菜を子供に食べさせるようなレシピはどこでも見られる。だが、野菜を楽しく食べ、野菜には何のビタミンが入っているのか、おそらくは知らないでしょうか。公園で一緒に野菜を育てていくことは、親子にもビタミンを知る勉強になるのか、と思う。日本にある野菜はもちろん、日本にない野菜を育てられれば、さらにその野菜が食べられれば、日本人の親子にも知識になるのではないか。なので、公園は、楽しめる場所ではなく、勉強にも得く。
アピール
ポイント
一か月一回、公園で育っている野菜をみんなと一緒に料理を作ったり、食べたりする。
子供たちは公園の遊具で遊びながら、親たちは料理を作る。もちろん、料理を作ることを勉強したい女の子がいれば、お母さんと一緒に料理をするのも構わない。
インターナショナルデーイ。日本にない野菜を試食する!
パパヤの葉っぱ、ロンビーンズ、それとジカマ、など。
日本にない野菜を試食するイベントは、二か月一回ぐらい展開。

フリーマケット
日本の野菜は高いので、この公園で野菜を安くに売れれば、近所にもうれしいのだろうか。それに、日本にない野菜を売っているのなら、公園の近所の人だけではなくて、少し離れた人も来てくれるのではないか。

パパの日
この日は、日本人のパパたちも、外国人のパパたちも、子供たちに料理を作ってあげる日。

公園で家族と一緒に楽しんでいろいろなことを学べる。子供の知識を広がるように公園を作りたい。
審査結果
入選
プラン名
新競技、やってみない?君もなれる、オリンピアン。
希望場所
駒沢オリンピック公園(中央広場)(東京都世田谷区)
応募者名
S.K
内容
サーフィン、クライミング、スケートボード、空手など。
『東京オリンピック2020』に採用された「新競技」VR体験イベント。

【サーフィン】
臨場感ある海、ボードに乗る感覚、波乗り感覚が味わえる、爽快感溢れる競技。

【クライミング】
腕を伸ばした時の距離感、足元から見下ろす高所感覚、高見から感じる観客の視線と息を飲む空気感など、頂(いただき)に達したときの喝采も、現実味を帯びたリアルな満員の会場で浴びることができる、今最も熱く注目度の高い競技。

【スケートボード】
疾走感のあるスピードで技を決め、選手の目線からどのように世界は見えるのか、ジャンプの高さはどのくらいか、恐怖感はあるのか、転んだ際はどんな視界になるのかなどを体験できる、若者に圧倒的な支持を受ける、スケートボード。

【空手】
これから習う予定の子供たち、一度も経験したことのない大人の垣根なくVRの世界であれば年齢差、初心者関係無く平等に空手家になれる。著名な空手家から教わる「形」(師範に習ってポーズを取る)や、実践形式の「組手」に挑戦。相手選手からひしひしと感じる臨戦態勢の気迫を味わえることができる、世界的にも注目を集める競技、空手。

<開催目的>
このオリンピック新競技VR体験イベントをキッカケに新競技を自分も「はじめてみよう」という将来のオリンピアンになる可能性を秘めた子供たちを増やしたり、スポーツに打ち込むことを決意した子供を持つ親の支援を促す。

360度のVRでスポーツの楽しさを味わうことにより得られる、ポジティブな、あらゆる何かを「はじめる」意欲を高めること。

例:波乗りの感覚が良かったから趣味でサーフィンをはじめてみよう、空手を習って心身共に鍛えよう、30代だけどスポーツをはじめるのに年齢は関係無いかもしれない、「新競技」のみならず、近所のテニス教室やママさんバレーボールなどに参加してみよう、お年寄りであれば、散歩やジム通いをして健康的な生活をしてみよう、など。

オリンピックまで個人個人がオリンピアンの精神にちょっとでも近づくため2020年を待つ間、日本国民の「新競技」への興味関心を深める。

<交流ステージ>
VR体験会に加え各競技の選手、2020年のオリンピアン候補たちによるステージを開催。

内容:トーク、競技説明(ルール、国内外競技人口、練習量、各教室の場所や稽古時間)、主に子供たちからの質疑応答など。
アピール
ポイント
動画を観たり、写真を眺めたり、現場でスポーツ鑑賞はあくまで、外部から、客観的に、競技を認識するもの。
「お客」という私がいる、ここから選手を観ている。という「第三者的感覚」が拭えない。

実際に競技を行う「オリンピック選手」の気持ちになるためには、より臨場感、没入感を得る必要がある。
そのためには、選手の「目線」を装着できるVRが相応しく最もタイムリーな体験に。

まるで自分がオリンピック選手になったかのような気分になって、今まさに波に乗っている、クライミングで完全制覇を目指している、スケートボードで難易度の高い技を決めている、など。

簡単には味わえない競技もVRを使えば誰もが(まだ本格的にスポーツをはじめてはいない幼稚園生から杖をついたおじいちゃんまでも)高度なパフォーマンスを簡単にこなせる夢の、「オリンピアン(スポーツを極めた人)」に変身することができる。

<開催場所の意義>

東京オリンピックの象徴的な公園『駒沢オリンピック公園』で歴史的なレガシーを身近に感じながら次回開催『東京オリンピック2020』への橋渡しをする。

国民の期待感、スポーツへの意欲、関心を高める、様々なメリットが見込める『新競技VR体験イベント』を東京オリンピックと縁の深い公園で行うことで、子供も大人もすべての人間が2020年、それ以降のオリンピックまでも見据え、将来へ向けたポジティブなエネルギーを得られる。

スポーツ人口が増え将来有望なオリンピック選手の卵が成長、選手を育てる周囲の献身的なサポート、病気知らずの健康的な老人が元気に歩いている。

そんな、心身ともに前向きな人々が日本を席巻する、
理想的な未来をつくりたい。
審査結果
入選
プラン名
3D-ナイト・パーク
希望場所
全国の高架下の公園
応募者名
宮内 洋
内容
道路等の高架下にある公園にしかない、橋脚や上部(公園の屋根となっている車道路や線路部分)をスクリーンとして使って、テーマを公募してプロジェクションマッピングによる上映会を開催し、親子や近隣住民が気軽に参加して楽しむ3D公園とする。
(例えば、公募により、春は桜をいっぱいに咲かせ散らし、夏は天の川からお化け屋敷化、秋は紅葉とともに中秋の月、冬は雪景色とともにウインタースポーツ等の映像を写すなど、失われつつある美しい日本の四季や風物を子供たちが感じ楽しむ。なお、上映テーマは公募する。)
また、イベント当日は、屋台等をPTAや地域団体が出店し、夜市を開き、地域の四季祭りとして定着化して、互いが顔見知りとなって、親しく会話できるようなコーナーや時間を設けて、地域のコミュニティ力を強める。
さらに、イベント当日前後1週間は、橋脚や公園フェンス等をイルミネーション化して明るくして、住民も楽しく見に来ることで、人の目を増やし、公園内を、女性や中高生が夜間安心して通行出来るようにする。
アピール
ポイント
高架下の公園は、普段遊んでいる子どもや保護者へのアンケートの結果、雨の日も遊べる等の強みがある一方で、普段は薄暗く、怖いという弱みがあり、防犯上からも地域課題としてのマイナスイメージとなっている。

そこで、その弱みを逆手にして、高架下の公園でしか出来ない強みに変えることで、地域住民が、身近な公園に親しみ、関心を高め、普段の防犯力を強化するために公園を明るいイメージ化する。
橋脚や屋根といったスクリーンとして活用できる公園は、高架下の公園でしかできない。

また、季節ごとの故郷のお祭りのように、親子や住民が主体的に、上映作品のアイデアを出すことや夜市への出店するこにより、「やりがい」や「満足感」を高め、イベントが定着化し、普段から公園だけでなく、居住している地域の事を意識し、より良くしたい思いを強め、愛着をますことを期待している。
審査結果
入選
プラン名
★世界初!エコロジーな地下公園★
希望場所
どの公園でもよい
応募者名
akiLa
内容
都市中心部の地下10〜15メートル程の地下空間に中規模公園を建設します。
面積は、約1ha=3000坪程度の広さがあれば、サッカーや野球も遊戯可能なので、およそ1haが理想的かつ現実的な面積であると思われます。
入り口は、地下鉄のように、地上に階段やエレベーターを設置します。
公園の通路や壁はシリコンやウレタンなどの低反発素材にし、老若男女が移動しやすく、お子さんが遊ぶ際の怪我のリスクも軽減できるようにします。さらに、人が歩行したり、運動したりする際に発生する振動のエネルギーを電気エネルギーに変換する発電機を、通路やグラウンドに隙間なく埋め込みます。そうすることで地下公園の中での人の往来やスポーツをする機会が多ければ多いほど、電力が貯まるようなシステムになります。加えて壁にも、同様の振動を電力に変換するユニットを、公園全体を取り囲むように内蔵します。こうすることで公園内での演劇の稽古の大声、合唱、楽器の演奏などの大きな音も電力となって活用されます。こうして床や壁に溜まった電力は、公園内のLEDライトの電源として活用され自家発電を可能にし、なおかつ地下空間に太陽光が入らないという問題点も解決します。
また、通路やグラウンド以外の場所は、緑地スペースとして植物が植生可能なように、地面を腐葉土などにします。
公園内のLEDライトは蛍光灯や白熱ランプと比較して使用電力も抑えられ、なおかつ植物の成長スピードや野菜の栄養価を高めることが可能です。また、他の照明器具では栽培不可能なトマト、ナス、イチゴなどのような、開花して実をつける野菜などの植物も栽培できます。こうすることで地下公園内でもバリエーション豊かな植物を育てていくことができます。
さらに、地上の雨水を地下に流す貯留管を設けて、公園内に流入した雨水によって植物が育つような、エコロジカルなシステムを作ります。
また、災害発生など緊急事態の場合には、市民の避難シェルターとして活用できます。
このように、地下公園は、様々な潜在的な可能性を持つ、エコロジーと公共性を兼ねそろえた「夢の公園」であり、近未来型の市民の財産になると言えるでしょう。
アピール
ポイント
◆誰でも自由に、無料で大きい音を出せるような場所を!
近年、公園におけるルールの規制強化がきわめて激しいものになっています。ボール遊び禁止、動物の散歩禁止、スケートボード禁止等々。
かくいう私も、そうした規制の中で学生の頃から苦労してきた経験があります。その規制の中でも大変だったのは、「大きい声を出すこと」です。
私は、中学生の頃から演劇活動をしておりました。演劇では、とにかく大きな声を出すのが大切。一番後ろの席まで届くような大声を作り上げるには、毎日の練習が必要不可欠です。しかし練習場所を探すのは大変でした。学校で大きい声を出せば先生に怒られますし、お金もないのでカラオケ店や貸しスタジオなどにも行けず、なんとかみんなでお金を捻出して、公民館で部屋を取って練習しようと思っても、先に別の団体の予約があって小さな会議室しか使えなかったり、「隣で会議があるから声を小さめに」なんて言われることもしばしば。結局、近所の公園や空き地で練習しなければなりませんでした。しかし普通の公園はたいていビルが立ち並ぶ街の中や、住宅の密集地にあったので、そこでもやはり、声の大きさに注意を受けることが多々ありました。
歴史的に見ても、日本の俳優や女優は、発声練習をするための場所探しに難儀していました。
明治時代、海外で大変人気を博した日本人女優の「川上貞奴」は、舞台公演の台詞を練習する際に、自分の家で練習するのは近所迷惑になるからと、わざわざ海岸まで出かけて行って発声練習を行ったと自伝で語っています。このように、演劇人はもちろんのこと、合唱部や吹奏楽部の学生、社会人バンドのような音楽を愛する人々が、大きな音を思いきり出して練習することは、狭い日本では古今問わず障壁が多いのです。
しかしながら、地下に公園を作れば、そういった問題が解消されます。それどころか、壁や通路やグラウンドに振動発電装置を埋め込めば、そうした大きな音は電気に変わるため、環境にも優しいのです。
誰でも、いつでも、自由に大きい音を出せるという環境が、地下公園によって叶えられる私の夢であり、悲願の一つです。

◆日本で「地下公園」が実現すれば、世界初の試みに!
「地下公園」というアイデア自体、かなり最近になって注目されています。ニューヨークでは2015年から実現に向けた動きがあるようですが、 太陽光を、レンズを通して地下空間へ送るシステムを構想しているそうです。しかし曇りや雨の日にはそのシステムは作動しないという問題点があります。ですが、壁や床の振動を電力に変えたLEDを設置すれば、恒常的に光源を確保することができます。
さらに、上記の振動発電に関しては、10年ほど前から日本の大企業や大学が率先して研究しているという状況です。 専門家によれば、首都高速道路にくまなく振動発電装置を敷き詰めれば、東京23区の家庭用電気の約半分を賄うことができる、との試算もあり、振動発電のシステムは、想像以上にエネルギーを有効活用する、ほぼ実用段階のレベルに来たと考えてよいでしょう。
日本が先導する技術である振動発電と組み合わされた地下公園が実現できれば、日本初どころか世界初の試みとして、様々な国から注目されることは間違いありません。今の私たちにはもちろん、次世代の子どもたちにとっても、貴重な公的財産となる世界初の地下公園が作られることは、もう一つの私の大きな願いです。
当然、地下に公園を造るのは現実的には様々な問題があります。
ですが、恒常的な公園の建設でなくても、使われていない地下施設を、期間限定で公園にするといった試みが行われれば、地下公園のアイデアに賛同する方が現れ、恒久的な公園建設のために協力してくださる可能性があります。
このアイデアは、そうした大きな夢への小さな一歩だと、私は考えています。

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