審査結果発表

実現した夢部門 受賞プラン詳細

最優秀賞
審査結果
最優秀賞
プラン名
「里山塾」見て、触れて、体感して、自然を学ぶ
実施日
2016年 5月 15日〜2019年 9月 29日の26日間
団体名
魚と子どものネットワーク
主催
亀山里山公園みちくさ管理運営協議会(事務局:亀山市生活文化部環境課環境創造グループ)
開催場所
亀山里山公園みちくさ、鈴鹿川( 三重県 亀山市 )
参加人数
160人
スタッフ数
15人
写真

里山公園で花・葉っぱさがしと植物の学習

まとめ学習をする子どもたち

里山公園で泥んこ池干し体験
実施概要
 「里山塾」は亀山里山公園みちくさ管理運営協議会(以下、協議会)が主催する里山を題材とした環境学習のための年間講座です。私たち「魚と子どものネットワーク(以下、当会)」は、協議会の立ち上げから運営にまで深く関わっており、当会の副代表・峯和也が協議会の会長を務めております。
 里山公園に生息する動植物を見て・触れてもらい、季節による移り変わりなどを体感してもらうことで、楽しみながら自然環境への興味を深めることが取り組みの目的です。具体的には、植物・昆虫・魚などをテーマにした講座があり、協議会のメンバーがそれぞれの得意分野を生かした講座を行っています。以前は年に数回の行事でしたが、より理解を深めてもらうために、2016年からは塾生を募集し、全て講座を通し里山の様々な魅力を体感してもらえるようにしています。各講座の概要は以下の通りです。

  • 「美しい花ってなぜ咲くの?」様々な花が見られる春の時期に、里山公園で見られる花や葉っぱの観察を行います。
  • 「池干し体験」里山公園の池で、在来種の魚やヤゴを守るための池干し体験をします。
  • 「虫の観察会〜里山公園にはどんな虫がいるのかな?〜」虫の動きが活発な夏のはじめに、里山公園で虫とりを行います。
  • 「里山公園の夜の虫を観察してみよう」自然観察ではめずらしい夜の観察会です。ライトトラップ(灯火採集)で、普段見ることのできない夜の里山公園を観察します。
  • 「里山公園と鈴鹿川の生き物を比べてみよう〜鈴鹿川にはどんな生き物がいるのだろう?〜」里山公園を飛び出して、鈴鹿川で魚つかみを中心とした自然観察を行います。里山公園で学んだことを生かし、いろんなフィールドに飛び出していってほしいという願いが込められた講座です。
  • 「植物はすべての生き物を支えているんだよ〜食物連鎖や光合成って何だろう?〜」いろんな動植物について学んだことを生かし、光合成や食物連鎖など生き物どうしのつながりについて学びます。
  • 「池干し体験の後はどうなったのかな?」池干し体験の後、生き物の変化の観察を行います。
  • 「いろいろな生き物がいることが大切だよ!」まとめの学習として、生物多様性や絶滅危惧種を保護する取り組みなどについて学びます。また、「新聞づくり」を通して、講座で学んだことを子供たちが協力し合ってまとめます。
 協議会では、行事の前後で会議を行い、参加者アンケートをもとにした行事の反省や新しい取り組みに向けた企画などを行っています。この会議についても、会議室ではなく里山公園というフィールドで行うことで、よりアイデアが出やすい機会となっています。
 2017年から実施のライトトラップによる夜の観察会やフォトコンテストもこの現場での会議から生まれたアイデアです。
 子供にとっての里山公園での新しい発見や気づきは、新たな興味・関心につながります。これをきっかけに亀山の環境のこと、ひいては地球環境のことなど様々なことに興味をもってもらえたらと思います。
アピールポイント・参加動機等
 亀山里山公園みちくさは2006年に亀山市が休耕田を活用して整備した自然公園です。開設以来、春・夏の体験イベント、冬のリースづくり体験、市内一部の学校の総合学習の授業などで活用されていましたが、活用されているのは一年のうちの一部であり、市民の里山公園の認知も進んでいませんでした。そこで、魚と子どものネットワークでは、「里山公園からはじまる環境教育とネットワークづくり」という目標を掲げ、より多くの市民や市民団体が関わることができる公園づくりを目指しました。里山公園は、当会の立ち上げメンバーの通学路の脇にあり、自然の中で走り回った原点とも言える場所でした。次の世代にもこのような里山の環境を残し、伝えていきたいという想いが私たちの活動の原動力になっています。
 取り組みとしては、管理者である亀山市への働きかけを行うとともに、同じように自然をテーマに活動している市内の市民団体にも声をかけ、2009年より試行的に「里山塾」をイベントとして実施しました。また、このようなイベントを効果的に進めるため、また教育機関との連携を強化するために、亀山市の環境保全対策室・学校教育室(※当時)の協力のもと、「里山公園の活用および学校における体験学習」についてのアンケート調査を行いました。その結果、161名の先生に貴重なご意見を聞くことができました。これらの地道な活動と働きかけが実を結び、関係する市民団体を中心に2011年に「亀山里山公園みちくさ管理運営協議会」(事務局:亀山市環境産業部環境保全室※当時)が発足しました。魚については当会と亀山の自然環境を愛する会・浅田正雄さん、植物については亀山市自然に親しむ会・福永幸司さん、昆虫については三重昆虫談話会・生川展行さんが主に講座を担当しています。行政の担当者が変わると活動が衰退するという課題が各地でありましたが、協議会というかたちをとることで取り組みが途切れることなく続けられています。協議会では、活動に向けての議論と里山塾での試行を重ね、2016年には年間講座としての「里山塾」を開講しました。
 またこの協議会が里山公園のみならず、市内の環境保全や環境学習について議論をしたり、情報共有したりするプラットフォームとしても機能しています。2019年には、「鈴鹿川等源流域の生き物調査」、「亀山市の環境関連計画の改定等のためのワークショップ」などがあわせて議論され、実行に向けて動いています。里山公園が今後も行政や市民と有機的につながっていく大切な役割を持った場所として、にぎわい続けるよう取り組んでいきたいと思います。

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