審査結果発表

実現した夢部門 受賞プラン詳細

入選
審査結果
入選
プラン名
三鷹台児童公園を考えるワークショップ 企画 “いのいちリビング”
実施日
2018年 6月 9日〜 2019年 8月 31日の間の12日間
団体名
井の頭一丁目町会"いのいちリビング”企画チーム
主催
井の頭一丁目町会
開催場所
三鷹台児童公園
参加人数
累計740人
スタッフ数
約20人
写真

いのいちリビング(こども店員カフェ)
〜店員さん、頑張っています〜

夏企画(じゃぶじゃぶプール)
〜おうちのプールも持ち寄って〜

いのいちリビング×Let'sぼうさい(ライブ風景)
こどもたちと歌って踊る様子
実施概要
 これまで @4回の公園イベント“いのいちリビング”(2018年6月、11月、2019年3月、7月)、Aお月見会(2018年9月)/ハロウィンパレード@三鷹台(2018年10月、 2019年10月開催予定)、B夏休み企画“夏は三鷹台児童公園で過ごそう”(2019年8月)を 三鷹台児童公園にて開催しました。
@いのいちリビング・・・
【メイン】カフェとライブの共存で居心地の良いリビングのような空間づくり
    *「こども店員カフェ」こども店員さんがパンやソフトドリンクを販売
    *「ライブ」三鷹にご縁のあるアーティストさんや保育士さん、地域のバンドグループによる音楽
【サブ】趣向・ターゲットを凝らし、毎回様々なコンテンツを設けてを実施。地域内外の住民が公園にふらっと遊びに行けるような企画。ターゲットは回毎に異なり、基本はこどもやファミリー世代向けであるが、おじいちゃんおばあちゃんのシニア層にも訪れたいと思うような企画を盛り込む。

    *これまでに実施した企画「工作ワークショップ」、おじいちゃん・おばあちゃんが教えてくれる「昔遊び」、地域の高校生と一緒に遊べる「外遊び」、お祭り気分で楽しめる「こども縁日」、「ビンゴ大会」、ママパパを応援する「カラーセラピー」、公園花壇をお花でいっぱいにする「お花を植える企画」など。

【コラボ企画】町会恒例の年1回の防災イベントとコラボし、普段は防災に興味のないファミリー世帯をターゲットにした企画内容で公園のことを知ってもらい、防災への興味・関心を高めてもらう。三鷹台児童公園には防災倉庫が設置されており、「災害時在宅生活支援施設」となる場所です。まずはそのことを知ってもらい、この回を通してコミュニケーションが生まれ、災害時のつながりにも役立つことを体感してもらえたと思います。
    *いのいちリビングのメインカフェとライブはいつもどおり構成し、参加しやすいプログラムになるよう工夫。
    *遊びと学びが出来る公園防災スタンプラリー
    *三鷹市公認マスコット「じじょまる」にも協力を得て、みんなで「だんごむしダンス」も踊って災害時には自身の守り方も体感。
    *非常食の試食。町会運営委員と来場者との交流の場にもなる。
    *非常用トイレの使い方講座、ペットボトルランタンの工作コーナー、ドローンの登場など、楽しみながら学べる!回となりました。
 「こども店員カフェ」はお店屋さんごっこの延長で楽しめるよう3歳〜小学生までが参加してくれました。毎回店員さんになることを楽しみに来てくれる子がいたり、回数を重ねるごとに一人前の店員さんのようで、親も我が子の成長を見守る優しい時間となりました。「ライブ」は子供たちだけでなく、大人も憩いの空間となるよう椅子とテーブルを設け、聴き入る姿が多くみられました。地域の保育士によるライブをした回では、新しいファミリー、こども達がたくさん遊びに来てくれて、親子で歌ったり踊ったりしていました。子どもたちが自由に駆け回る姿は、大人もおじいちゃんおばあちゃんも懐かしむような思いで、自由に遊んで楽しめる場であることを実感してもらえたように思います。
 また、町内の飲食店に屋台として出店してもらったり、こどもの夏休み自由研究のためとメダカおじさんが登場したり、こども縁日では大人も子供も一緒になって遊び、夢中になる姿が見られました。毎回新しいコンテンツを設け、また来てみたいと思えるイベントづくりをしています。それは、いのいちリビングは目的ではなく、手段であることだから実現できていると思います。各回にはアンケートを実施し、皆の「公園でやりたいこと」の企画募集を呼びかけたり、一緒に企画してくれるメンバーを募集しています。これからも公園の可能性について模索し、実現していきたいです。(来場・参加者 各回ともに約100〜130名)

Aお月見会/ハロウィンパレード@三鷹台・・・子供だけでなく、地域の方とも交流できる場が欲しいとの声より企画しました。
 お月見の風習やお団子の作り方を教えてもらいながら子供も親も一生懸命に作り、簡単エコキャンドルづくりも催し、最後は秋の歌を聴きながら、みんなでお団子をほおばりました。(来場・参加者 約130名)
 ハロウィンパレードは三鷹台児童公園をメイン会場として、仮装パレードをしながら町内の個人宅や商店を回るお菓子ラリーを実施。可愛い姿でパレードする子供たちに町内の歩行者からも声をかけてもらったり、公園の活用を考える企画を知っていただくきっかけづくりになりました。昨年、好評を得たので、今年もさらにパワーアップして開催予定です。(参加者 約90名、地域の個人宅訪問4軒、協力店舗4軒)

B夏休み企画“夏は三鷹台児童公園で過ごそう”・・・
 この企画は、夏休み中の子供たちの過ごし方を考えたり、高齢者の引きこもりや熱中症対策を考えたりする中で生まれました。三鷹台児童公園内には、小さいながらに公会堂があります。あまり知られていませんでしたが、こどもから大人、高齢者までが集えるような場所として開放出来たらいいと思い、8月限定の夏休み企画にしました。中でも、「じゃぶじゃぶプール」の開催はたくさんの子供たちでにぎわいました。近くに水遊びできる場所がない地域の為、こども達はお気に入りの水遊び道具をもって、水を掛け合ったり親も一緒になって遊んだり、2日間の開催でしたが、またやって欲しいという声が聴かれました。開催中は町内のおじちゃんおばちゃんによる「駄菓子屋さん」も開き、お小遣いを握りしめてお菓子を買いに来てくれる子供たちの姿に微笑ましくなりました。
 その他、自由研究にもなる工作ワークショップや、親子で初めての将棋教室、三鷹市内の杏林大学医学部生によるぬいぐるみびょういんぶによる講座や、毎週日曜朝6時半に公園でラジオ体操を行いました。ラジオ体操の後はコーヒーを飲みながらおしゃべりタイムもあり、新しい繋がりが生まれたように感じています。(じゃぶじゃぶプール参加者 約50名、各ワークショップ等参加者 約50名、ラジオ体操参加者 累計 55名)
 三鷹台児童公園を拠点として様々な活動が生まれています。公園の活用をこれからも考えていきます。
アピールポイント・参加動機等
 私たち井の頭一丁目町会“いのいちリビング”企画は、乳幼児を子育てするパパ・ママにより始まりました。町内にある三鷹台児童公園は以前は「通称:アスレチック公園」とも呼ばれ、ターザンロープやゴム跳び箱がおいてあり、地域の子供たちに人気の公園だったようです。しかし、近年は、あまり公園遊びをする子供いなくなり、週末にいるのはパパと子供2人で遊ぶ姿のみ。町会として公園の活用について力を入れる一方で、こども達が遊びに来なくなっている現状がありました。防災に力を入れる町会であったことから当公園が「災害時在宅支援施設」として位置づけられ、またそれを広めようという町会の思いと私たち子育て真っ最中のパパママのこどもたちに自由に遊べる場をの思いが一つになり、この“いのいちリビング”という企画が生まれました。

 「三鷹台児童公園を考えるワークショップ」を町会主催で2018年4月に2日間開催し、そこで生まれたアイデア・意見をひとつずつ形にしているのがまさに今です。また、この企画は、ファミリー世代が子育てしながら、働きながら、企画会議を重ね、毎回実現させています。また、企画だけでなく、当日運営スタッフには、町会の運営委員や地域の高校生・大学生も協力してくれたり、出演する方や講師の方もできるだけ、町内、地域にいるパワーを活用することを心がけています。地域にはまだまだ特技を持った方がいると思い、そんな方々のお披露目する場になったり、町内の保育園や商店会と連携したりと回を増すごとに新しいアイデアが生まれています。

 現代の町会や公園の概念を超えて、タテとヨコでつながり、自由に遊び、皆で見守り、安心して過ごせる“リビング”となるようこれからも地域の声、みんなの「やってみたい」「こんなのがあったらうれしい」を形にして活動していきたいと思っています。現代の子供たちは自由に遊び方を知らず、塾や学童で忙しいと聞きます。そんな子供たちでも、「いつもの公園の行ってくる!!」と一言いえば親も「いってらっしゃい!」と言える場をこれからも叶えたいです。それがこの公園で出来る強みだと考え、公園を活用し、公園から発信する”いのいちリビング”でありたいと思います。

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