公園・夢プラン大賞2021 実施結果発表
公園・夢プラン大賞2021では、2021年4月16日(金)〜2021年9月30日(木)にかけて「実現した夢」「やりたい夢」の2部門を募集しました。
公園で行われ、皆さんの夢の実現となった「実現した夢」部門には44件、公園でやってみたいアイデアを募集する「やりたい夢」部門では346件の応募が寄せられました。審査会は2021年10月20日(水)に行われ、各部門の賞を決定いたしました。
多くの皆様にご応募いただき、誠にありがとうございました。そして受賞された皆様、おめでとうございます。
審査会
審査委員:委員長 | 三島 孔明 | 千葉大学大学院園芸学研究院 准教授 | |
委 員 | 宮地 克昌 | 二松學舍大学国際経営学科(ビジネスアイデア論) | |
委 員 | 荻原 礼子 | (有)結まちづくり計画室 代表 | |
委 員 | ジャーナリスト/旅記者 | ||
委 員 | 小田原一記 | (公財)日本レクリエーション協会 専務理事・事務局長 | |
委 員 | 浦田 啓充 | (一社)日本公園緑地協会 常務理事 | |
委 員 | 高梨 雅明 | (一財)公園財団 副理事長 |
審査委員長講評
「実現した夢部門」には、コロナ禍の中でも工夫して取り組まれた優れた活動が数多く寄せられました。そのため審査には大変時間がかかりました。審査の結果、オープンな場所や利用頻度が減った公園に地域の人が集まって活動の場を作り上げたものや、地域の人々で協力して地域の植物を守る活動、地域の農家と連携した活動、公園・緑地の資源を生かして多くの人が参加できる工夫をした活動などが入選しました。
一方、「やりたい夢部門」でも独創性の高いアイデアが数多く寄せられ、こちらも審査が難航しました。 審査では、オンラインを活用して離れた場所の公園と活動を共有するものや、公園の立地や資源を生かして遠くにいる人とつながるもの、人との接近に配慮しつつ楽しめるものなど、コロナ禍でも楽しめるアイデアが入賞の対象となりました。さらに、障がい者も含めて多くの人が楽しめるアイデアや、公園の特性を活かして多くの人が共に楽しむアイデアも入賞の対象となりました。これらの入賞対象となった多様なアイデアは甲乙つけがたいものでしたので、入賞を9点とし、最優秀賞1 点、優秀賞2 点、入選6 点としました。
今回の審査を通じて、コロナ禍によって、屋外で過ごすことのできる公園や緑地の価値が再評価されていると感じました。また、地域の人が自ら企画して多くの人たちが楽しめるプランを実践する活動や、利用頻度が減った公園やオープンな場所を地域の人たちで作り変える活動から、地域の力の強さ、たくましさを感じました。このような活動が、公園・夢プラン大賞をきっかけのひとつとしてさらに増えることになり、公園が豊かな暮らしを実現するための一助となることを願っております。そして、さらに 新たな取り組みやアイデアが出て来ることを楽しみにしております。
審査委員長紹介
三島 孔明 (Komei Mishima) 千葉大学大学院園芸学研究院 准教授 緑地環境学コース 環境健康学領域 |
1997年より千葉大学園芸学部に勤務。着任後は、緑地の生理・心理的効果や樹木の生長特性、緑地の利用、環境教育、社会園芸学に関する教育と研究に携わった。現在の主な専門は、環境教育、人と緑とのかかわり、食農体験、環境分野の教育と情報普及など。担当授業は、環境教育学概論(学部)、ランドスケーププロジェクト演習(博士前期課程)ほか。授業の一環として、自治体やNPO等の協力のもと,子ども向けの自然に触れる活動や科学講座の実践指導を行っている。
所属学会は、日本環境教育学会、日本農業教育学会、日本造園学会、人間・植物関係学会ほか。日本造園学会では、技術者の継続教育制度の設立と運営に携わってきた。松戸市都市公園整備活用推進委員会委員、松戸市社会教育委員、松戸市食育推進会議委員、NPO法人武蔵野農業ふれあい村理事なども務めている。
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