実現した夢部門 受賞プラン詳細
最優秀賞 |
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審査結果 |
最優秀賞 | |
プラン名 |
ダイバーシティの妖精の村づくり | |
実施日 |
2019年11月1日〜2021年9月20日 120日間 | |
団体名 |
まちづくり未来会議 | |
主催 |
まちづくり未来会議 | |
開催場所 |
妖精の村 ( 徳島県阿波市 ) | |
参加人数 |
1500人 | |
スタッフ数 |
40人 | |
写真 |
ダイバーシティ会議 |
森の賑わい |
妖精の村 |
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実施概要 |
今から21年前、合併前の阿波町時代に、役場と住民がショッピングプラザアワーズの駐車場を借り受けてビオトープを作りました。 木が大きく育ち立派な森になった頃の2015年に、周辺の住民が「まちづくり未来会議」を立ち上げました。まだ余力のあるうちにまちを活性化して幸せな人口減少社会を目指すことが目的です。 未来会議は、この森を再生して子どもたちの遊び場を創ろうと考えました。最初に着手したのはトムソーヤの冒険のようなツリーハウスです。子どもたちが喜んで遊びに来るようになりました。 次に着手したのは女の子たちの願いを受けて、メルヘンの世界をイメージした子どもサイズの小さなかわいい「村」です。 2軒の小屋が建ち、3軒目の図書館の計画をしていた2019年に、車椅子を利用する女子児童に出会いました。今まで元気な子どものことだけを考えて作っていたことを猛省し、計画を作り直しました。女子児童からアドバイスをもらい、老人福祉施設のスタッフにも声を掛け、お年寄りや外国人、障害を持つ人も楽しむことのできるダイバーシティの村を目指すことにしました。 2020年12月には、手すりと背もたれのあるブランコ、車椅子で作業のできる菜園、スロープのある図書館、車椅子で通りやすい歩道などが完成しました。事業費は補助金と住民の寄付です。作業は多くの大人と子どもがボランティアで参加してくれました。 子どもたちが名付けた「妖精の村」にはハーブの妖精、どんぐりの妖精、妖精の本箱の三軒の家があります。 子どもたちの夢を大人も一緒になって叶えた妖精の村はこれからも進化し続けます。 |
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アピールポイント・参加動機等 |
人口減少が進む阿波市阿波町の商業核であるショッピングプラザアワーズ周辺の住民に よる「まちづくり未来会議」は、その活性化策の一つとして、未来を担う子どもたちに阿波町の良さを伝えながら、「まちを素敵に変える」ことは子どもにもできることを体験を通して伝えようと考えました。 21年前に作ったビオトープは絶好の舞台でした。未来会議には当初から工事を受け持った造園家がいて、子どもたちが描いたメルヘンの世界のイメージを、現実のものにしてくれました。車椅子を使う小学生に出会えたおかげでダイバーシティの考えに到達し、妖精の村がより輝きました。 ツリーハウスの森と妖精の村はインスタグラムや、観光協会のフォトコンテストなどでよく投稿されて、口コミで来訪者が増え、エリア内商店の誘客にも繋がっています。また 2021年3月から阿波市内外の手作り作家さんたちがこの場所を活用して始めた森のマルシェは30〜40店が出店して多くの来客で賑わっています。 休日には親子連れ、子どものグループなどが訪れて沢ガニを捕ったり、妖精の本箱から絵本を持ち出して背もたれのあるブランコに揺られながら読書をしている風景もよく見か けます。 小学生たちは、12月に行われるイベントでお披露目しようと、ミュージカル「妖精の村」の練習に励んでいます。 子どもたちは活動を通して「まちは自分たちで素敵に変えられる」ことを感じられるようになりました。それはふるさとへの愛着となって、将来このまちへ帰ってくれるのではないかと思っています。 素敵な未来を想像して創った妖精の村を通して、大人たちも意識が変わりました。新しいつながりが生まれ、仲間が増え続けています。 |