審査結果発表

実現した夢部門 受賞プラン詳細

最優秀賞
審査結果
最優秀賞
プラン名
放置竹林は都会のグリーンコモンズ
実施日
2022/4/1〜2023/3/31
団体名
籔の傍
主催
籔の傍
開催場所
籔の傍竹林パーク〜洛西竹林公園エリア(京都府向日市〜京都市)
参加人数
延べ300人
スタッフ数
10人
写真

竹遊具のブランコ部分ウンテイ・滑り台・
ジャングルジム・架け橋・ちょっと
見晴らしのいいテラス有り

18畳多目的竹桟敷畳を敷いて合気道の稽古
10月24日竹の創作落語独演会舞台として
使用

吊り竹大屋根の交流スペースに設けた調理コーナー
実施概要
竹林整備は一旦休めば元の木阿弥です。整備や設置した成果を維持することは進展が大切です。
(1)美味しいタケノコの育て方『京都式軟化栽培』の市民による12ヶ月実践。
   4月タケノコ掘り 5月メンマ収穫〜塩蔵 6月メンマ調理
   7月・8月サバエ刈り 9月竹林整備 10月竹伐り 11月藁敷き
   12月土入れ 1月石拾い 2月休眠 3月タケノコ掘り準備
(2)宅地化が進み希薄になる竹の里のアイデンティティーの喚起。
   2022年10月24日(日)『創作竹落語+独演会』開催。
(3)放置竹林の『プロトタイプデザイン』
   ミーティングセミナー・フィールドワーク・制作・発表・お披露目・交流会
   2022年10月14日・15日 11月11日・12日 2023年1月28日・29日
(4)学生と地域のサスティナブルな竹林づくりプロジェクト。
   2022年10月28日(日)〜2023年3月末日
(5)実現した夢
2018〜2022年に伐竹で制作した竹垣150m・18畳竹桟敷・吊り大屋根・竹遊具・テラス・ディキャンブスペースを第2・第4日曜日に竹林パークとして無料開放しました。社会資本として「竹の径」に倣え、「籔の径」(市道1068号)の見向きもされなかった竹林道を含む竹林景観が第36回「手づくり郷賞」一般の部に選定されました。
アピールポイント・参加動機等
2019年「竹から昔の暮らしを知る・体験する・未来が見えるテーマパーク」やりたい夢部門「優秀賞」受賞しました。受賞から3年間、昔のように暮らしの中で無意識の整備ができていた頃の復活を試みました。
高齢化と後継者不足の京都式軟化栽培という伝統的タケノコ栽培は、若者や次世代ファミリーがタケノコ掘りを楽しみ、藁敷きは子どもたちに大人気で、重労働の土入れは楽しいリクレーション感覚で完了しました。廃棄される2mに伸びたタケノコ(幼竹)はまだ柔らかく採取が簡単です。
今、話題の純国産メンマづくりが盛況でした。手ごわい20年来の放置竹林も、枯れ竹・倒れ竹・廃竹を片付けるだけで随分とすっきりします。JR京都駅から7分の都会型竹林は、グリーン・コモンズ(公共緑地)と注目されはじめました。竹林を知りたいという欲求が湧き、林野庁マニュアルに沿った整備+生態学レクチャーが人気を集めました。親竹(今年に生えた竹)を残し、経年竹を伐る竹林循環(若返り)へと意識が変わりました。
経年竹は、竹垣・吊り大屋根・遊具をつくり交流スペースが出来ました。生業のタケノコ栽培竹林は、緑があっても立ち入れません。立ち入ることのできる放置竹林にいろんな夢を持った人々が集い始めました。
向日市の「竹の径」は8種の竹垣が1.8km続く観光スポットですが、見向きもされない竹林道は放置竹林の予備軍です「竹の径」に倣えと「籔の径」竹垣づくりに着手しました。「籔の径」は国交省「手づくり郷土賞」を受賞し、放置竹林のプロトタイプデザインが必要との認識が共有され始めました。2022年10月23日・24日の週末には「かぐやの夕べ」(4500個の竹筒灯りを点灯)する一大イベントが「竹の径」で行われます。私たちが整備した「籔の径+竹林」では、竹の里のアイデンティティー喚起のために、創作落語+独演会を開催します。放置竹林の体験公園モデルとして都会のグリーンコモンズとなりますように。

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