実現した夢部門 受賞プラン詳細
優秀賞 |
---|
審査結果 |
優秀賞 | |
プラン名 |
せりがや冒険遊び場 表現活動イベント(杜のるつぼう・みんなのステージ) | |
実施日 |
2019/9/21〜2022/9/10 | |
団体名 |
NPO法人子ども広場あそべこどもたち | |
主催 |
NPO法人子ども広場あそべこどもたち | |
開催場所 |
町田市芹ヶ谷公園(東京都町田市) | |
参加人数 |
3,102人 | |
スタッフ数 |
6人 | |
写真 |
みんなのステージ「石黒ヨンペイ」 |
杜のるつぼう「ドラムサークル」 |
みんなのステージ「かしのこ」 |
||
実施概要 |
町田市芹ヶ谷公園の中にあるせりがや冒険遊び場は公園の林の中にある手作りの遊び場である。2014年の開園以来、冒険遊び場活動に加え、体験活動としてダンスや音楽のイベントを実施してきた。 遊び場の自然の中で展開される表現活動は子どもから大人までが一緒に楽しめるイベントであることから、2019年〜2020年にその集大成的なイベント「杜のるつぼう」を行った。るつぼうとは、様々な表現のるつぼとせりがや冒険遊び場の愛称せりぼうをかけた造語である。まず関連イベントとして、2019年には森のダンスワークショップ(9月)を、2020年にはアンクルンワークショップ(2月)や造形イベント(3月、11月)を行った。 11月28日に行った「杜のるつぼう」では、公園の多目的広場を使ったバンド演奏、せりぼう内でのガムラン演奏、ダンス公演、ドラムサークル、せりぼう宝物ミュージアム(造形)に、子どもから大人まで多くの市民が参加し、演者同士の交流も生まれ、「奏でる、描く、舞い踊る」というサブタイトル通りの表現を楽しむイベントが行えた。 また、2019年11月からは、子どもから大人まで、表現したい人が出演できる「みんなのステージ」を始めた。毎月第2土曜日(8月は第3土曜日)午後2時〜3時に行い、1回二組、一組が30分の持ち時間で出演者を募集し、ありがたいことに多くの出演希望をいただいている。せりぼうの木や土や光や風の中で、子どもたちの遊ぶ声や鳥の声をバックに展開される表現活動は、ここでしか味わえない独特なステージとして好評である。 ダンス、歌、バンド演奏、太鼓演奏、武道演武、マジック、伝統芸能、読み聞かせ、縄文火起こしや不思議楽器等、多様な表現活動が行われており、演者も観客もワクワク感いっぱいの笑顔が見られるイベントになっている。コロナ禍で休止した期間を除き、今までに27回行なわれ、今後も毎月行われていく予定である。 |
|
アピールポイント・参加動機等 |
「表現は人を救う」という思いで、様々な表現活動を行っている。「杜のるつぼう」を行う中で、さらに日常的な表現の場が欲しいと「みんなのステージ」を始めた。 言葉にならないモヤモヤや自分の中の熱い何かを表現したいという思いは誰もが持っているはず。リズムに合わせて動きたいというカラダの欲求、伝えたい思いが声や音となって紡がれる歌や物語、鍛錬を重ねて得た技術や特技。そんな表現を公園の豊かな自然を舞台に演じたり見たりできたらどんなに素敵で人を元気づけるだろうという思いが形になった。演じることで自分を表現し、観客からの拍手が出演者を励まし、観客の心の潤いや活力に繋がっている。公園という誰でも行ける場所で行うことで、たまたま居合わせた人に思わぬ表現との出会いを提供できている。普段遊び場に来ない人がみんなのステージの常連になり、冒険遊び場への理解に繋がった。出演者への謝金は無い代わりに参加費も無料、観客は観覧無料、申込み不要で行うことで、参加のハードルを下げた。「誰かの表現は誰かの力になるかもしれない」そう実感できるイベントである。 コロナ禍で表現する場を失った多くの人からはみんなのステージの存在をたいへん感謝された。屋外であり、コロナ対策としてステージと観客を離し、応援は拍手でとした。 表現活動は演じて終わりではなく、出演者同士、出演者と観客のように人と人の繋がりが生まれ交流の場になることも目指している。その中で、次の出演者の紹介や、出演者が他の公園イベントへの出演につながる等、人の輪が広がっていることが大きな成果である。 この活動は、公園で市民がやりたいことを実現する一つの実験にもなっている。冒険遊び場ができる限り規制を無くしているからこそ実現できる部分は大きいが、現在パークミュージアム芹ヶ谷公園として公園を再整備している町田市の方針とも合致しており、その可能性を広げる一助になればと願っている。 |