実現した夢部門 受賞プラン詳細
優秀賞 |
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審査結果 |
優秀賞 | |
プラン名 |
駐車場に大きな水たまり? 高校生デザイナーらによる課題解決への挑戦 | |
実施日 |
2020/1/24〜2022/6/3 | |
団体名 |
あづま総合運動公園事務所、 福島県立福島西高等学校 デザイン科学科ビジュアルデザインコース |
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主催 |
公益財団法人福島県都市公園・緑化協会 | |
開催場所 |
あづま総合運動公園(福島県福島市) | |
参加人数 |
40人 | |
スタッフ数 |
6人 | |
写真 |
大きな水たまり?を避けて駐車している様子 |
塗装作業を行う高校生の皆さん |
ウエルカム広場の全景 |
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実施概要 |
2020年10月、公園大駐車場の西端に残る古く使われない2枚の壁打ち用のボードは、若い高校生デザイナーらの手によって、福島県と公園の様々な魅力を紹介するウエルカムボードへと生まれ変わりました。 明るい色彩の躍動的なデザインによるボードが完成したことで、駐車場の一角に公園の新たな名所が誕生しましたが、綺麗になったボード前に駐車する車が増えてしまい、ボードの眺めが遮られてしまう事態が発生しました。駐車場としての機能を残しつつ、混雑時以外はできるだけ駐車を避けてもらうことはできないものだろうか。そのための手法として、車止めやカラーコーン、注意看板等を設置せず、デザインの力でこの課題を解決することはできないだろうか。そこで、ウエルカムボードの制作を手掛けてくれた高校の2年後輩の生徒らに再び協力を呼びかけました。 公園事務所からの依頼に対し、10名の高校生デザイナーがこの課題解決のための新たなデザイン提案に応じてくれました。課題を解決するとともに、先輩方が残した素敵な作品とデザインでコラボしたい、そんな強い思いを持って取り組んでいただきました。 そして2022年5月、2枚のボードの正面にちょっと映える(ばえる)? 新たな広場が誕生しました。車15台分のアスファルト舗装の路面に、池や水たまりを連想させる絵を描いたもので、車を運転する人が無意識にその場所への駐車を避けるデザインをイメージしたものです。6月3日、同スペースをウエルカム広場と命名し、お披露目のイベントを開催しました。 |
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アピールポイント・参加動機等 |
2021年7月、一年の延期を経て東京オリンピックの野球・ソフトボール競技の一部が東日本大震災の被災地である福島県福島市にあるあづま球場(あづま総合運動公園)で開催されました。震災からの復興に取り組んでいる福島県と競技が開催される公園の魅力を来場者に伝えるため、高校生らが週末の貴重な時間を使い描いてくれた巨大なウェルカムボードは、大会が無観客での開催となったことから、当初の目的を達成することは叶いませんでしたが、若い感性による明るい色彩とリズミカルなタッチで表現された作品は、モノトーンな駐車場を華やかな場所へと変えてくれました。 先輩たちが公園に遺してくれた素敵なデザインボードを、後輩たちが再びデザインの力で守り繋いでくれたのが今回の取り組みです。アスファルトの路面に、駐車を控える心理効果を生むデザインを依頼したもので、後輩の高校生らは様々なデザイン画を提案してくれました。展示会での市民投票、審査会での審査を経て選ばれたのは、繊細で華やかなデザインのウェルカムボードを引き立たせるため、敢えてシンプルな形と色味にこだわって描かれた作品でした。 選ばれた作品を10名の仲間たち全員で丁寧に仕上げてくれました。ウエルカム広場が完成したことで、ボード前に駐車する車が減少しただけでなく、ちょっと楽しい写真も撮れる映える(ばえる)スペースが誕生しました。 |