審査結果発表

公園・夢プラン大賞2023 実施結果発表

公園・夢プラン大賞2023では、2023年4月21日(金)〜2023年9月29日(金)にかけて「実現した夢」「やりたい夢」の2部門を募集しました。

公園で行われ、皆さんの夢の実現となった「実現した夢」部門には38件、公園でやってみたいアイデアを募集する「やりたい夢」部門では345件の応募が寄せられました。審査会は2023年11月28日(火)に行われ、各部門の賞を決定いたしました。

多くの皆様にご応募いただき、誠にありがとうございました。そして受賞された皆様、おめでとうございます。

 

実現した夢部門
実現した夢部門
実現した夢部門   やりたい夢部門

審査会

審査委員長  三島 孔明 千葉大学大学院園芸学研究院 准教授
審査委員   宮地 克昌 二松學舍大学国際経営学科(ビジネスアイデア論)
審査委員   荻原 礼子 (有)結まちづくり計画室 代表
審査委員   林 莊祐 ジャーナリスト/旅記者
審査委員   小田原 一記 (公財)日本レクリエーション協会 専務理事・事務局長
審査委員   浦田 啓充 (一社)日本公園緑地協会 常務理事
審査委員   舟引 敏明 (一財)公園財団 理事長
オブザーバー 町田 誠 (一財)公園財団 常務理事

公園・夢プラン大賞2023 審査委員長講評

今回の「実現した夢部門」応募プランでは、これまでのコロナ禍で失われた地域のつながりを取り戻すための試みや、地域の社会課題解決に取り組んだものが多くみられました。審査の結果、地域の公園をリノベーションする活動や、地域活性化につなげた廃線鉄道の保全、広場を使った水遊びイベント、駅前空間や公園を使ったマルシェ、伝統行事の再興といった試みが入賞となり、最優秀特別賞1点、優秀賞2点、入選5点としました。

「やりたい夢部門」では、今年度は地域社会におけるソーシャル系の課題に関する応募が多くみられました。審査の結果、誰でも遊べる「インクルーシブパーク」を目指すアイデアや、公園を児童福祉につなげるアイデアのほか、地域の歴史や文化を活かしたアイデア、発電できる公園遊具で防災につなげるアイデアなどが入賞し、最優秀特別賞1点、優秀賞2点、入選5点としました。

今回応募された活動から、公園を社会的・福祉的な課題の解決に活用できると捉えている人が増えているように思えました。また、公園設備のメンテナンスを自ら行う等、自分たちの共有財産として捉えられている様子も強く感じました。多くの方が公園の様々な可能性を見いだし、身近な共有財産として大事に思っておられることは、公共の場の姿として、とても素晴らしいことだと思いました。

今後もこれらの取り組みがますます発展し、公園が多くの方々にとって大事な場となることを楽しみにしております。

審査委員長紹介

三島 孔明(Komei Mishima)
千葉大学大学院園芸学研究院 准教授

1997年より千葉大学園芸学部に勤務。着任後は、緑地の生理・心理的効果や樹木の生長特性、緑地の利用、環境教育、社会園芸学に関する教育と研究に携わった。現在の主な専門は、環境教育、人と緑とのかかわり、食農体験、環境分野の教育と情報普及など。担当授業は、環境教育学概論(学部)、ランドスケーププロジェクト演習(博士前期課程)ほか。授業の一環として、自治体やNPO等の協力のもと、子ども向けの自然に触れる活動や科学講座の実践指導を行っている。

所属学会は、日本環境教育学会、日本農業教育学会、日本造園学会、人間・植物関係学会ほか。日本造園学会では、技術者の継続教育制度の設立と運営に携わってきた。また、松戸市食育推進会議委員、公益社団法人松戸みどりと花の基金理事、NPO法人武蔵野農業ふれあい村理事なども務めている。