実現した夢部門 受賞プラン詳細
優秀賞 |
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審査結果 |
優秀賞 | |
プラン名 |
相模線旧西寒川支線復活!春のミニ電車まつり | |
実施日 |
2023/3/27 | |
実施団体名 |
寒川町鉄道保存会、一般社団法人寒川町観光協会 | |
主催 |
寒川町鉄道保存会 | |
開催場所 |
一之宮公園(神奈川県寒川町) | |
参加人数 |
500人 | |
スタッフ数 |
15人 | |
写真 |
地域のこどもも大喜び! 先生も楽しみました |
当時を知る地域の方のお話も 伺いました |
満開の桜並木の中をミニ電車は走ります |
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実施概要 |
40年前に廃線となった鉄道を復活させたい! 残されている180メートルもの廃線跡を地域活性化のために活用したい! 私たち寒川町鉄道保存会では、相模國一之宮寒川神社の一之鳥居付近に位置する一之宮公園内において保存されている「西寒川支線」の保全活動を行っております。 一之宮公園は、1984年(昭和59年)に廃線となった寒川支線(西寒川支線)の廃線跡を公園として活用しているという、全国的に見ても非常に珍しい例であり、寒川町の知られざる貴重な地域資源でもあります。 しかし、廃線から間もなく40年を迎えようとしている現在、鉄道が運行していた当時の姿を知らない住民が増えてきました。 そんな今だからこそ、せっかく保存されている線路の価値を見直すよい機会になるのではないかと考え、公園内の桜が満開となる時期に合わせて、桜と廃線跡をコラボさせることで今後のPR活動に生かし、地域資源の活用に繋げたいと考え、本年3月27日にイベントを実施しました。 今回は、5インチゲージというミニ電車の線路を廃線跡に沿って敷設し、お客様に乗車していただき走行させることで廃線跡であることを体感できるイベントといたしました。運行に際し、改札を設置してご乗車の方に記念乗車証をお配りした他、踏切や信号も設置することで、どのような仕組みで鉄道車両が動いているのかを知っていただく機会にできたと思います。また、こちらのイベントの開催時、廃線跡沿いに整備された緑道を通過する地域の方々にもパンフレットをお配りすることで、この廃線跡の周知活動を行いました。その際は、地域の方々から車両が運転されていた当時の様子を伺うことができるなど、廃線跡の今後の活用に向けた「地域の記憶」をまとめることもできました。 こうした取り組みを重ねていくことで、多くの方々に親しみを持ってもらえる廃線跡となり、今後の寒川町の活性化に繋げていきたいと考えています。 |
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アピールポイント・参加動機等 |
日本における「鉄道保存」とは、「鉄道車両の保存」を指すことが多いことから、車両についての専門的な知見を持つ愛好家を中心に活動が行われていることが特徴のひとつです。しかし、車両を持たない寒川町鉄道保存会では、寒川支線(西寒川支線)廃線跡の町おこしへの活用を、鉄道愛好家だけでなく広く地域の方々と共に行っていきたいと考えています。だからこそ、2021年の活動開始時より、寒川町観光協会、寒川町一之宮地域の自治会、町役場のみなさまと手を取り合って歩を進めてきました。 このような活動を通じて、単なる「廃線跡の活用」だけに留まらない、「廃線跡を軸とした人々の交流の場を創出できる」と考えています。また今年度は、展示物の制作等も進めており、より多角的な視点を持って寒川支線(西寒川支線)の魅力発信に努めております。 本年3月に実施しましたイベントでは、NHKからの取材をお受けすることとなり、当日の様子が首都圏ネットワークにて放映され、関東圏に活動を宣伝することができたほか、地方創生事例のひとつとして、本年5月に公益財団法人地域育成財団のシンポジウムにおいて講演を行うなど、寒川町鉄道保存会の活動を様々な視点から注目していただける機会に恵まれるようになってきています。 来る2023年10月9日には、寒川支線(西寒川支線)の廃線跡が保存されております寒川町の一之宮公園にて、マルシェを開催いたします。こちらは、「相模線旧西寒川支線復活!秋のミニ電車まつり」と題しまして、本年3月に実施いたしましたイベントと同様にミニ電車を走らせる他、地域の方々や鉄道会社様にも出店していただきます。当イベントは、JR東日本が寒川駅において実施する「駅からハイキング」の開催期間中であること、そして10月14日の「鉄道の日」を意識して実施することで、この貴重な廃線跡をより多くの方々に知っていただく機会となることを願っています。 |