公園・夢プラン大賞2024 実施結果発表
公園・夢プラン大賞2024では、2024年4月19日(金)〜2024年9月27日(金)にかけて「実現した夢」「やりたい夢」の2部門を募集しました。
公園で行われ、皆さんの夢の実現となった「実現した夢」部門には49件、公園でやってみたいアイデアを募集する「やりたい夢」部門では359件の応募が寄せられました。審査会は2024年11月27日(水)に行われ、各部門の賞を決定いたしました。
多くの皆様にご応募いただき、誠にありがとうございました。そして受賞された皆様、おめでとうございます。
審査会
審査委員長 | 三島 孔明 | 千葉大学大学院園芸学研究院 准教授 | |
審査委員 | 宮地 克昌 | 二松學舍大学非常勤講師/"歴史の駅"研究所 | |
審査委員 | 荻原 礼子 | (有)結まちづくり計画室 代表 | |
審査委員 | ジャーナリスト/旅記者 | ||
審査委員 | 小田原 一記 | (公財)日本レクリエーション協会 専務理事・事務局長 | |
審査委員 | 浦田 啓充 | (一社)日本公園緑地協会 常務理事 | |
審査委員 | 舟引 敏明 | (一財)公園財団 公園管理運営研究所 所長 | |
オブザーバー | 町田 誠 | (一財)公園財団 常務理事 |
公園・夢プラン大賞2024 審査委員長講評
今年度は、「実現した夢部門」には49件、「やりたい夢部門」には359件と、数多くの方から応募いただきました。
「実現した夢部門」の応募では、中高生が主体となったイベントのプランや、多様な人々が集うコミュニティづくりなど、社会課題解決に取り組んだものが多く見られました。審査の結果、公園から禁止事項をなくし、遊びから子供たちの挑戦や達成感を引き出すイベントや、市民ボランティアや障害のある方が主体となって運営するユニバーサルスポーツイベント、ゲームを通じて公園を楽しむ試みなどが入賞となりました。これらの入賞対象となった取り組みは、いずれも優れており、甲乙つけがたいものでした。そのため、入賞を9点とし、最優秀賞1点、優秀賞2点、入選6点としました。
「やりたい夢部門」では、障がいのある人や乳幼児等の様々な人が利用できるインクルーシブな公園の利用に関するものや、様々な活動を通じた交流の場としての公園づくりの提案、防災に関するアイデアなどが多く見られたことが特徴的でした。審査の結果、園芸療法を取り入れたコミュニティづくりアイデアや、朝活から公園や地域を元気にするアイデアのほか、公園にある防災備蓄倉庫に着目したプランなどが入賞し、最優秀特別賞1点、優秀賞2点、入選5点としました。
昨年度に続き、幅広い年代の方々から夢のある活動やプランが届き、特に10代からの優れた応募が数多く見られました。若い方も含む様々な方にとって、公園が社会的な課題の解決の場や、夢の実現・活躍の場としてとらえられ、大事な活動の場のひとつとなっていると感じました。今後も、様々な方にとっての様々な活動の場として、さらに新しい公園の利用、公園のあり方が生まれることを楽しみにしております。
審査委員長紹介
三島 孔明(Komei Mishima)
千葉大学大学院園芸学研究院 准教授
1997年より千葉大学園芸学部に勤務。着任後は、緑地の生理・心理的効果や樹木の生長特性、緑地の利用、環境教育、社会園芸学に関する教育と研究に携わった。現在の主な専門は、環境教育、人と緑とのかかわり、食農体験、環境分野の教育と情報普及など。担当授業は、環境教育学概論(学部),ランドスケーププロジェクト演習(博士前期課程)ほか。授業の一環として、自治体やNPO等の協力のもと,子ども向けの自然に触れる活動や科学講座の実践指導を行っている。
所属学会は、日本環境教育学会,日本農業教育学会,日本造園学会,人間・植物関係学会ほか。日本造園学会では、技術者の継続教育制度の設立と運営に携わってきた。また、松戸市食育推進会議委員、公益社団法人松戸みどりと花の基金理事、NPO法人武蔵野農業ふれあい村理事なども務めている。