審査結果発表

実現した夢部門 受賞プラン詳細

最優秀賞
審査結果
最優秀賞
プラン名
ハダシランド
実施日
2022/1/16〜現在
実施団体名
アウトドアスポーツやまぐち協同組合
主催
アウトドアスポーツやまぐち協同組合
開催場所
児玉公園、徳山公園、周南緑地等(山口県周南市等)
参加人数
延べ10,000人以上
スタッフ数
5人
写真

児玉公園でのハダシランド1

児玉公園でのハダシランド2

徳山公園(動物園芝生広場)でのハダシランド
実施概要
周南市の小さな公園からスタートし、県内外の公園で活動を拡げる「移動するプレーパーク[ハダシランド]」

2022年1月のコロナ禍に周南市の児玉公園(0.36haの街区公園)でスタートし、毎月の定期開催で多くの市民の賛同を受けながら活動範囲を拡げ、開始から2023年10月時点で、山口県・広島県の10都市以上で延べ50回以上開催し、延べ参加者は1万人以上、LINE登録者3000家族。現在も継続的に実施しいる活動です(応募時点でLINE登録者は5000超)。

スラックラインをはじめとするコンテンツはその都度変化させながら提供するものの唯一のルールは「ハダシランド」という名前のとおり「はだしで遊ぶ」というシンプルなものとなっています。(ハダシランドへの参加費は無料)
コンテンツによっては少し難しく、少し危険なことを保護者とともに遊ぶことで、「できないことができること」を合言葉に子どもたちの「挑戦」と「できた喜び」を引き出すとともに、子ども達の身体性を取り戻すきっかけを作っています。
アピールポイント・参加動機等
〇担い手の想い
「子育てに悩む親」という共通点を持ち、少しでも良い子育て環境を目指して別々に活動している人々が集い、「遊びを通して子どもたちが夢中になる力を育みたい」「禁止で固められ、本来の公園の機能が失われた公園に子どもの笑顔を取り戻したい」という想いで、「ハダシランド」を実施しています。

〇行政担当者の想いとスタートの経緯
周南市では大規模な都市公園のリニューアル事業の計画があり、そのコンセプトの設定に担当者(=今回の応募者)として悩んでいました。「みんなの公園」で「自由な公園」ということが必要と思っていましたが、一方で、実状は「できない、やってはいけない」という雰囲気が公園にはあり、それが利活用を妨げる原因の根底にあると考えていました。
「みんなの公園」に必要な秩序は「禁止」という「自由」を制限するものではなく、「みんな」の譲り合いや助け合いで「自由」を最大化することが理想と感じていました。この理想が実現できるか確かめたいと思っていたときに窓口に現れたのが、県内の各自治体に持ちかけたが許可できないといわれ続けた「ハダシランドチーム」でした。「それであれば、まず小さな公園から、社会実験的に実施しよう」ということで企画(トライアルサウンディング)を練って公平性も担保しながら、取り組みがスタートしたところです。

〇実施により得られたこと
周南市の公園での取り組みについては行政からお金を払っているわけではありません。参加者・運営者・支援者(スポンサー企業を含む)といった「賛同者」の協力によって実施しています。「移動できる」という特徴があるため、各地域に存在する「ハダシランド」の「賛同者」を巻き込みながら、取り組みは拡大し、かつ、加速しています。
(2024年3月には広島銀行旧支店を活用した開催を依頼されるなど、公園を飛び出し、遊休不動産の利活用プログラムとしても着目され始めています)

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